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2007/12/28 パキスタン元・首相暗殺・・・

昨日、隣国パキスタンで大事件がありました。10月に亡命先から帰国したばかりのベーナズィール・ブットー元・首相が至近距離から狙撃され、暗殺されました。犯人はその場で持っていた爆弾で自爆、20名が巻き込まれて命を落としとのことです。。。

<写真>新聞記事

インドでも各紙で大々的に報じられています。本日イスラーム原理主義組織「アルカイーダ」から犯行声明が出され、同組織の犯行であることは間違いないと目されています。パキスタンは1月8日に総選挙を控えていたのですが、おそらく実施されず政局は混迷を深めるでしょうね・・・。

ブットー元・首相は親インド派で知られ、パキスタン民主化の先駆けのような存在でした。父ズルフィカール・アリー・ブットーはパキスタン人民党の創始者でやはり民主化を先導しましたが、1979年にジア・ウル・ハック将軍率いる軍部のクーデターの前に屈し、軍部に逆らったとして処刑されました。
その後、5年間投獄されていたベーナズィール氏は父の遺志を継いで政界に登場し、イスラーム国家としては初の女性首相に就任しました。人民からの人気は絶大でしたが、権力に就いてからは度重なる汚職疑惑により失職、最近まで諸外国を亡命していたところを来年早々の総選挙で再登場すべく、パキスタンに戻ったばかりでした。

ご冥福をお祈りするとともに、これでインドとパキスタンの関係が悪化しないことを切に願います・・・。


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